木立まで

出鱈目な雪かも知れぬ木立まで無限の細部を奏でる音は

コーラスはデコボコ道に運ばれるギターケースと妊婦の悲鳴

眼の中に映る眼の中に映る眼の中に映る眼の中に映る

眼球を煮詰めた嘘から腐乱してゆく雨のレプリカ雪のレプリカ

ひんやりと眠る僕らのため白き夜は水鉄砲で十字架を撃つ